【iOS16.3】新機能やアップデート内容

このアップデートには、以下の機能強化とバグ修正が含まれます:

  • 黒人歴史月間を記念して黒人の歴史と文化をたたえる新しいユニティの壁紙
  • iCloud用の高度なデータ保護により、エンドツーエンドの暗号化で保護されるiCloudデータのカテゴリが、iCloudバックアップ、メモ、写真を含む合計23種類に拡大し、クラウドでデータ漏洩が起きた場合でも情報を保護することが可能
  • Apple ID用のセキュリティキーを使用すると、新しいデバイスでの2ファクタ認証によるサインイン時に物理的なセキュリティキーがないとサインインできなくなり、アカウントのセキュリティを強化することが可能
  • HomePod(第2世代)に対応
  • 緊急SOSで意図しない緊急通報を防ぐために、サイドボタンと、上下どちらかの音量ボタンを長押ししてから放す操作が必要
  • フリーボードで、Apple Pencilまたは指を使って描画した筆線が共有ボードに表示されないことがある問題を修正
  • ロック画面の壁紙が真っ黒になることがある問題に対処
  • iPhone 14 Pro Maxのスリープ解除中に横線が一時的に表示されることがある問題を修正
  • “ホーム”のロック画面ウィジェットにホームAppの状況が正確に表示されない問題を修正
  • Siriがミュージックのリクエストに正しく応答しないことがある問題に対処
  • CarPlayのSiriへのリクエストが正しく認識されないことがある問題を解決
https://support.apple.com/ja-jp/HT201222

iCloudの高度のデータ保護機能が追加

クラウドデータの最高レベルのセキュリティを確保するために、「高度なデータ保護」をオンにすることができます(iOS 16.2以降が必要です。一部の国や地域では利用できません)。「高度なデータ保護」では、以下のような追加のデータカテゴリでエンドツーエンドの暗号化が使用されます:

  • デバイスのバックアップ
  • 「メッセージ」のバックアップ
  • iCloud Drive
  • メモ
  • 写真
  • リマインダー
  • Safariのブックマーク
  • Siriショートカット
  • ボイスメモ
  • ウォレットのパス

「高度なデータ保護」を使うと、保護されるデータを信頼できるデバイス上でのみ暗号化できるため、クラウドでデータ漏えいが発生してもユーザの情報が保護されます。Appleもユーザの情報にアクセスできません。

「高度なデータ保護」をオンにする

  1. 「設定」>「[自分の名前]」>「iCloud」と選択して、「高度なデータ保護」をオンにします。
  2. 「高度なデータ保護をオンにする」をタップします。
  3. 復旧用連絡先も復旧キーも設定していない場合は、「アカウントの復旧」をタップし、「アカウントの復旧を設定」をタップしてから、画面に表示される指示に従います。警告: 「高度なデータ保護」を使用している場合は、ユーザのデータの復旧に対してユーザ自身が責任を負います。Appleはユーザのデータの復旧に必要な鍵を持っていないため、アカウントに復旧用連絡先と復旧キーを設定しておく必要があります。これらの追加の復旧方法を使うと、パスワードを忘れたり自分のアカウントにアクセスできなくなったりした場合に自分のデータへのアクセスを回復できます。

あとで「高度なデータ保護」をオフにすることを選択すると、iCloudデータのセキュリティが標準レベルに戻ります。

Apple IDの物理的なセキュリティキー対応

Apple ID のセキュリティキーは、フィッシング攻撃やソーシャルエンジニアリング攻撃といった標的型攻撃への対策を強化したい人が任意で使える、高度なセキュリティ機能です。 

2 ファクタ認証は、Apple ID の所有者本人しかそのアカウントにアクセスできないようにすることを狙いとした認証方式で、新しいデバイスや Web で Apple ID を使ってサインインする際には、2 つの情報を提示する必要があります。

  • 1 つ目の情報は、Apple ID のパスワードです。
  • 2 つ目の情報としては、通常 6 桁の確認コードが使われますが、その代わりにセキュリティキーを使えます。

6 桁のコードの代わりに物理的なセキュリティキーを使うので、2 ファクタ認証プロセスの強化になり、2 つ目の認証要素を攻撃者に傍受されたり要求されたりする事態を防げます。

セキュリティキーはご自身で責任を持って管理してください。信頼できるデバイスとセキュリティキーをすべてなくしてしまうと、アカウントから完全にロックアウトされてしまいます。

緊急 SOSで「目立たない形で通報」が可能に

緊急 SOSでは、「長押ししてから放して通報」もしくは「ボタンを5回押して通報」機能を使って通報する際、iPhoneでカウントダウンが始まり、警告音が鳴りフラッシュが光るようになっています。
「目立たない形で通報」をオンにすると、カウントダウン時に警告音が鳴らなくなり、フラッシュも光らなくなります。

緊急SOS「長押しして通報」が「長押ししてから放して通報」に変更

これまで緊急SOS機能で緊急通報をする場合「長押しして通報」と「5回押して通報」がありましたが、iOS16.3では「長押しして通報」が「長押ししてから放して通報」に変更されました。

この変更により、緊急SOSの警報が鳴るまでの操作は変化ありませんが、カウントダウン終了後にボタンを放すことで緊急通報の発信が行われるようになりました。

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